今年はとても早く、「春」が日本列島にやってきました。
ここ、信州でも桜の開花が観測史上最速!
先月の初めまで、降雪があったはずなのに、もう?ですか?
ここ近年、「冬から→初夏」、間の春が瞬足で駆け抜けていってしまう感がありますが、
以前は信州の木花が、早春から順番に開花してくれ、長い期間「春」を感じることができました。
始まりは残雪の隙間からの黄金色の福寿草。
そして梅。実の栽培のための「実梅」のピンクや白、花を鑑賞するための「花梅」の濃い紅の花々が芳香豊かに、まだ寒々とした色のない景色に暖かな季節の到来を知らせてくれます。
その後、様々な花達が次々と開花。
杏・桜・桃・林檎と果樹の花や菜の花まどが順番に目を楽しませてくれます。
花の名所は列挙に困るほど数多く、桜を例にとっても細長く高低差もある長野県は、
開花の時差がかなりあり、南から北、そして山桜と連休すぎまで桜を愛でられます。
高遠のタカトウコヒガンザクラ・松本城のお堀の桜・大町市中綱湖の湖面に映るオオヤマザクラ。
里山に咲く樹齢350年の枝垂桜、どれも一度は訪れていただきたい。
杏は千曲市、桃は長野市川中島、林檎は言わずもがな信州の特産。その他、南信州の花桃も見事です。
それぞれ、色も風情も異る花々を、この季節は満喫できる、この幸せ。
ゆっくり訪れていた信州の季節も早め傾向になっており、お花見の予定だけではなく、
果樹の栽培の段取りや、タイミングも以前とは変わってきているそうです。
とはいえ、寒さと暖かさのメリハリはまだまだ健在な信州。
今年は、飲食のお花見もいよいよ解禁になり、大いに「春」を謳歌したいですね🌸